アールン、またはアルン(Aerlun)と呼ばれる人々は、『人なる神の時代』の前、旧世界とされるノクトラや妖精界(アルン・リア)に起源を持つとされる、光、風、そしてわずかな水を基として神々に生み出された長命にして美しい種族とされている。

かつて、光あふれる豊かな大地に最初の黄金の世界樹アウヤを作り出した神々はしかし、この大樹が老成すると原初の自然に戻って奔放な大樹となり、神々の声も聞こえなくなって大地を枯らしてしまう恐れに思い至り、この大樹の剪定(※枝葉を切って整える事)や混沌から世界樹を守って維持をするために、自分たちに似た姿の、しかし神や精霊の声が良く聞こえる種族を創り出して世界樹と共に生きるものとした。それが最初のアールンたちであり、その意味は『最初に従う者』であったとされている。彼らはまた、美しい姿と共にその長い耳が特徴的で、この耳は精霊や神々の声が良く聞こえるように、という祝福の意味があるとされている。こうして、世界樹とアールンたちは大いに栄えて各世界に伝播していったが、その拡大はある時衰退に転向し始めた。
成長を続ける世界とは永遠の変化にさらされ続けることも意味しており、この大いなる力にさらされる事を世界樹もアールンたちも避ける事は出来なかった。特に『混沌』の神々は整った自然や調和を停滞だとして嫌い、安定しかけた世界樹とアールンたちの世界をこそ執拗に狙い続けたり、或いは世界樹が巨大になり過ぎて調和を崩す事もあった。つまるところ、彼らアールンたちは良くも悪くも神々と世界樹に従順すぎるために世界の命運を変える力は無かったとされている。こうして、古き民たちの時代は次第に衰退して、やがて人間の台頭と共にアールンたちの世界は旧世界または妖精界と呼ばれる領域に押しやられ、緩慢な滅亡を待つか現状維持が手いっぱいの状態になってしまったとされている。
彼らの祝福はその長い寿命と美しい容姿、神々や精霊の声を聴く力と、そして弓の腕とされている。黄金の世界樹アウヤが創られる前の世界は『獣の時代』とされ、世界及びその住人は木々と巨大な獣たちであったとされるが、この獣たちを狩り、追い払ったのが弓であり、彼らアールンにも神々がその力を与えたからだとされている。また、世界樹の『剪定』を行う際にも、弓は大切な祭具であり、世界樹の切り落とすべき枝を神々に伝える目印となる矢を放つのにも用いられたという。
※永遠の地、ウロンダリアにおいては『船の民』たちが彼らをなぜか『エルフ』と呼び、その呼称も定着してはいるが、比較的無理解で良く分からない呼称とされており、良い顔をしないアールンも少なくない。
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