ナブ・ヤイヴ族の人々
ヤイヴ族とは? 最初の話。
多くのファンタジーにおいては『ゴブリン』と呼ばれるような見た目の種族。緑肌の小柄な亜人種。ウロンダリアや無限世界においてはヤイヴと呼ばれる彼らは、もともとは『岩と大樹の時代』に起源をもつ巨大な蛇身の女神『木の蛇』セルセリーが苔と泥をこねて生み出した人形だったとされている。
その役割はセルセリーの古い鱗の苔や泥を取り除いたり、動物の死骸で汚れた彼女の身体を掃除する事だったとされているが、動物の死骸で腐臭が満ちる事を嫌ったセルセリーは彼らに自分の血を少し分け与えて大地を綺麗に保つ役割を与えたとされている。こうして、『清める者』を意味するヤイヴたちが生まれた。やがて古い時代から各世界に広がっていったヤイヴたちだが、セルセリーが眠りについてからは彼らは零落して次第に人と衝突するようになったり、心が穢れて妖魔と化すものも現れ始めた。
ある時、人間の大軍勢がヤイヴたちを滅ぼそうと彼らの多い世界に侵攻してきたが、この時に勇気と知恵を振り絞って人間に対抗し始めたのが勇士オゴスであり、やがてまどろみから覚めたセルセリーから祝福を受けた彼はより高い知性と大柄な肉体を持ち、『耳の良いヤイヴ』を意味する上位種、ナブ・ヤイヴの始祖となったとされている。
大食いのギャレド
ゴシュの父親で、『ギャレドの氏族』の族長。魔の国の小規模な偵察や拠点の設営などに定評があり、氏族全員で『不帰の地』の探索に志願したが、陰謀に巻き込まれてゴシュ以外は全滅してしまった。気風がよくカリスマがあり、何より魔王に強い忠誠を誓っている。
ネズ
ギャレドの妻の一人で妊娠中だったが、異端審問官たちに矢で射殺されてしまった。『骨付き肉』の生存能力を見極めた人。
勇士オゴス
『最初のベオ・ヤイヴ』とされる大柄なゴブリンの英雄神。過去に何かあったのかルインの事を知っているらしく、恩義を感じているらしい。枯れ木の玉座に座し、大抵は鹿のもも肉を手にし、立派な牙と豊かに太った大柄な体を持つ。豪快で親しみやすい。
ゴラッド
西の工人の都市カ・シにて、ヤイヴ専用の武器にもなる調理器具を開発していた食い詰めた男。しかし、これが大切な独自の文化だと見たオゴスは、ゴラッドに『西の櫓に行け』という神託を見せる。ゴシュと骨付き肉の仇討ちは、彼の調理器具で成された。
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