第十九話 悪意の仕掛け

第十九話 悪意の仕掛け

 絵画聖堂かいがせいどうの内部。全ての絵画のそばに束ねられた灌木かんぼくがうずたかく積まれ、たっぷりと油がかけられた。

「空気の確保をお願いいたします!」

「任せて!」

 アーシェラに応じて、クームが腰の水晶球を二つ取り出し、上下に挟むようにてのひらを添える。

眷属けんぞくの求めに応じ、来たれ! 炎により汚辱おじょくを焼く為に、火を生かす風よ! 我らに風の道を!」

 水晶球は淡く白く光り、何かの気配とともに、今までとは違う清浄な空気が聖堂内に流れ込む。

「さあ、これでいいわ。私たちは炎に巻かれず、煙にも害されない」

「よし、火を放て!」

 兵士たちは黒い油にまみれた灌木かんぼくの束に、鉄の輪で保護された戦闘用の松明で火をつけていく。最初は何も起きなかったが、灌木の束から上がった火柱が絵画を焦がし始めたところで異変が起き始めた。ほぼ全員が総毛立つ気配を感じた後に、絵画が気味の悪いうめき声を出し始めた。

「うぅ……うううぅ……」

 いち早く反応したのは教導女きょうどうじょとしての経験が豊富なシェアだった。

「いけません、このままだと心の弱い人は恐慌をきたします! シェアリス様、慈悲をもって人々の心に恐慌に負けぬ光の柱を!」

 シェアは『強き心の祈願』を行い、聖堂の中央に集まる集団の心を防護した。

「ふん、悪趣味な絵のくせに生意気なのよ!」

 ラヴナは左肩に巻いていた銀製の刃を連ねた鞭『アグラーヤ』を振り回し、一枚の絵画をばらばらに切り裂いた。と、あろうことか絵画から鮮血が吹き出し、断末魔のような悲鳴を上げて焚火の山に崩れ落ちていく。

「うわっ、なにこれ!」

「なら、私も!」

 クロウディアも片側が炎状刃えんじょうはになった片手半剣かたてはんけんを掲げると、その影の刃で同様に別の絵画を切り裂き、絵画は断面から血を吹き出しつつ火の中に落ちていく。

「何とも忌々しい絵画め。このような悪徳の芸術は要らぬ。『火球の散弾』をくらうがいい!」

 大柄な兵士におぶさったままの老魔術師タイバスは、その老境著ろうきょういちじるしさからは想像もつかない力強さで高位の魔術を行使した。燃える灼赤しゃくせきの火球を数個浮かべると、それを複数の絵画にたたきつける。爆発と共に高熱の火球が絵画に大穴を開け、絵画のうめきをかき消すような炎が燃え上がった。

「私もやらせてもらおうか!」

 魔獣を扱う闇の古き民の戦士ギゼは、その背から一本の大振りな曲剣を抜くと、その剣身に刻まれた、言語とも印章いんしょう(※この物語世界ではシグナイトと呼ばれる)ともつかない原始的な荒々しい線刻せんこくを指でなぞった。

「来るがいい、幻界ヴァリアに侍るわが友よ! 炎の咆哮とその牙で我が敵を焼き、噛み砕け!」

 曲剣は青白くうねる淡い光をたたえ、まるで生き物のように見え始めた。

「炎を吐け、わが友よ!」

 曲剣は炎をまとい、ギゼがその剣を揮うと、何かが吐き出したように紅蓮の炎がほとばしり絵画を焦がし始める。

「待て、随分ずいぶんと恰好が良いな。 それは何だ?」

 銃を抜こうとしていたルインは思わず声をかける。

「我ら『魔獣使いの古き民』は魔獣を友としその力を行使できる。これはわが友、炎を吐く多頭の蛇龍ヒュドラの力だ」

 気をよくして得意げに説明するギゼ。その様子にメルトが応じた。

「私も負けてはいられませんね! しかしここは基本に忠実にいきます! 『大火炎の放射』でいきます!」

 メルトは金属製の頑丈な杖を構え、その杖のわずか先から高熱の炎を放射した。絵画は今や悲鳴を上げていたが、激しい炎でたちどころに焦げていく。

「みんな大したものだな。ここはひとつ……」

 ルインは拳銃を取り出し、慎重に狙ってウラヴ王の額に穴をあけた。次に両目、鼻の孔と、精妙に撃ち抜いていくが、バルドスタの兵士たちには笑いをこらえる者が出てきていた。

「ルイン様、あなたは豪儀ごうぎと言うべきか不敵と言うべきか、時々信じられないことをいたしますね……」

 困惑しているアーシェラの眼にそれでも興味深げな光が踊っており、ルインは微笑む。

「このウラヴ王という男、おれにはとんでもない馬鹿にしか見えない。馬鹿も行き過ぎると大きな災いになるという教訓はともかく、馬鹿の絵画は馬鹿な壊し方をするのが流儀かなと」

 言いながらルインはもう一発撃ちこんだ。嫌らしい笑いを浮かべていたウラヴ王の口に当たった銃弾は、その見えていた歯のあたりに黒い穴をあけ、まるで歯の欠けた間抜けな男が嫌らしい笑みを浮かべているように見える。これにはアーシェラもすかさず顔をそらしたが、その肩が小刻みに震えており、黙ってルインの肩を叩く。

「ふふ……古来、逆境で笑いを取り、兵の士気を高め直した将の話は数多く伝わっています。きっとこんな感じだったのでしょうね、しかしこれは、まったく……!」

「さすがに、王女も王族派の兵も士気高くて良いな。こんな気味の悪い状態でも笑えるのは良い事だ」

 ルインは言いながら「破砕銃はさいじゅう」を取り出しては銃身を折り、赤く塗られた弾丸を装填した。

「あっ、さっそくそれを使ってみるのね?」

 アゼリアが興味深げに聞く。

「火炎弾、今使わないでいつ使うんだって感じだろう?」

 言いながらルインは破砕銃を撃つ。今度はウラヴ王の股間に当たって吹き飛び、そこが円形に燃え始めた。

「さて淫蕩いんとうな王、こういうのは初めてだろう? あまりに燃えて股間が吹っ飛ぶような経験はどうだ?」

「くっ、笑いませんからね?」

 アーシェラは笑いをこらえていたが、その様子を見たクロウディアとメルトは、ルインとアーシェラの間に以前よりも気やすい自然さを感じていた。

(何だか、ルインとベネリスさん、距離が縮んでいるような?)

(ルインさん、ベネリスさんと仲が良いのですね!)

 クロウディアは不穏な気持ちになり、メルトは尊敬に近い気持ちを持っていた。その一方で、クームは今までのルインの対応に声が出ないほど笑っており、風の精霊の制御に支障をきたしかねなかった。

「……ふーっ、ちょっと、集中が途切れるからこういうのやめて!」

 クームがルインの肩をぱしりと叩く。

「すまない」

 破壊されて燃やされていく絵画は鮮血を滴らせつつ、老若男女様々な声の混じった悲鳴や呻きを上げていたが、それらも次第に静かになっていく。絵画の焼ける匂いは人の死体の焼ける匂いと同じだと気付いていた者もいたが、クームの呼んだ精霊の力により炎の勢いは衰えず、煙が滞留する事も無く、仕事は順調な経過を辿ろうとしているように見えた。

 しかし、ここで外のバルドスタ兵が駆け込んできて事態が急変した。

「アーシェラ王女様、周辺に異常発生!」

「異常とはなんです?」

「わかりません。何かおかしいのです。霧と、ひどい匂いが!」

「おれが行こう」

「ああ、ならあたしも行くぜ!」

 ルインとミュールが急ぎ外に出る。外に整列していたバルドスタ兵が一斉にルインとミュールに視線を移したが、その眼にはわずかな不安があった。

「この匂いは?」

 ルインは漂う悪習に顔をしかめた。絵画聖堂の外にあったはずの陰鬱な森が消え、石畳が広がっているような印象を受ける。濃い霧が視界を極端に悪くし、不快な悪臭が強く漂っていた。ミュールの眼が獣のような険しさを帯びる。

「ああ、知ってるぜ。あいつらだ、ウリス人の匂いだよ。そうか、わざわざ絵の番人を用意してやがったな。……ルイン、あいつらはさ、風呂にも入らないし、殺した相手の腐臭をまとえばまとうほど強いって価値観なんだ。それが、文明のある他の種族の士気を下げて恐怖を呼び起こすって知ってるんだよ」

 ミュールの目は狼そのものの獰猛なものになり、アーシェラが金を用立てたと思われる、長い鎖の明星槌みょうじょうつい(※球状殻物に棘のついた形状の打撃武器)を取り出した。

「そういう事か」

 再び、オーレイルが警告を発した。

──数が多い。そして、殺したりぬ奴らの気配がする。ウラヴ王の六騎士、腐肉と骨をまとった滅ぶべき者どもだ!

「要するにより汚くて馬鹿な六騎士か。馬鹿の相手は疲れるな。おまけに汚いとか最悪だ」

──ならば大王の使っていた殲滅せんめつの型を用い、万人ばんにんてきせよ!

 オーレイルは勝手に形を変え、同心円状に三又の複雑な返しの多数ついた鎌のような凶悪な形となった。

──『殲滅せんめつの人食い牙』そして……。

 オーレイルはさらに形を変え、幅広に湾曲した板に、鋭い両刃の刃が多数並んだ凶悪な形に変わった。

──『殲滅せんめつ黒刃こくじん』。振るえば無数の黒刃が敵を貫き、そして黒刃は戻り来たる。かつて大王が伏兵によって死地に陥った時、伏兵を殲滅した型なり。

「面白い!」

 満足げに呟くルインに気付いて、ミュールがいつもと全く違う獰猛な笑顔で笑った。

「いやー嬉しいな! 長い年月が経ったけど、大王よりかなり強そうな男と一緒に戦えるなんてさ!」

「うん? おれは大王より強いか?」

 ミュールはそばに来てルインを肩で押し、小声で言った。

「爪も牙も隠せてないぞ? いや、隠しててそれなのか? あの夢魔の嬢ちゃんもびっくりするほど強いけど、ルインの強さはちょっとおかしいだろ。何者なんだ?」

「眠り人だが」

「そういう話じゃ……来たぞ!」

 ミュールの耳が凛々りりしく立った。

「なんだ? 猿か?」

「吠え声がするぞ」

 バルドスタ兵たちは口々に聞こえてくる吠え声、または叫び声について語っている。ルインにもそれは猿の鳴き声のように聞こえていたが、人間が猿の声を真似ているような嫌らしさが感じられた。と、急激に視界が広がり、矢頃を超えた先から悪臭漂う軍勢が現れた。それらは人間の顔だったが、全般的に毛深く、手足は太く前かがみで、体格から察するに筋力は人間より強いと思われた。力の強い大型の猿をだいぶ人間に近づけたような者たちだった。

「これがウリス人か?」

「ああ、奴らだ」

 ウリス人たちは身体の前面に、大きさの合わない金属の甲冑を丈夫な布につぎはぎした形で身に着けており、槍や斧と、鉈やこん棒のような武器で武装していた。しかし、見たところ弓のような飛び道具は見当たらなかった。

「あいつらは弓を作る技術は無いんだ。奪ったものしか使えない。何より、直接自分の武器で相手を痛めつけるのが好きなんだよ」

ウリス人たちはルインやバルドスタ兵たちをみとめ、独特な吠え声を発しつつ歩き始める。

「『ウリス人の勢子せこ』だよ。ああやって人狩りをするつもりなんだ」

「バルドスタ兵、射撃の準備だ!おれとミュールは両翼をやる。正面を頼む!」

「おうっ!」

 士気高いバルドスタ兵たちは直ちに射撃の準備に入った。

「ミュール、危なくなったら呼んでくれ!」

「はっ、ルインもな!」

 ミュールは明星槌を腰に戻すと大剣を抜き、それを口にくわえた大狼の姿となって軍勢に突っ込む。ウリス人たちにとってこれは予想外だったようで、所々で『ミュール!』と聞き取れる叫びと断末魔が上がり始めた。

「刈り入れ時だな!」

 叫びつつ、ルインは『殲滅の人食い牙』の型にしたオーレイルを振った。それは柄から離れて何人かのウリス人の首を刎ねて戻ってくる。今度は『ウロンダリウス!』『ガイゼリック!』などの叫び声が上がった。

「悪いがどっちも外れだ! しかし賞品はあるぞ! 速いからちゃんと受け取れ!」

 ルインは戻ってきたオーレイルを大剣の形に戻して背中に落ち着け、リヴォルバーを二丁にして連射し始めた。かなりの数のウリス人たちが倒れていくが、その士気に衰えが見えないどころか狂暴化さえしていた。次第に彼我の距離は縮まる。

「おお、やる気があるな! なら……マルコヴァス王!」

 ルインは黒い鎖を呼び出し、石畳に透過したそれを引き上げる。鎖を掴む骨の手が現れ、王冠を被り、青黒い上質なローブを身にまとった骸骨がいこつが、虚ろな眼窩がんかに緑の鬼火を燃やして浮かび上がってきた。

「おお! 何たる刈り入れ時よ! 全て余がこの魂を?」

「好きなだけ持って行ってくれ!」

「そなたもやっと余の名を思い出したようだ。そして、まさに金鉱を見つけたが如きこの愉悦ゆえつよ! 存分に収穫しようぞ!」

 死者の王マルコヴァスはその口から黒い霧を吐き出し、突進して来ていたウリス人たちの軍勢のほとんどを包み込んだ。糸の切れた人形のようにウリス人たちはばたばたと倒れたが、それらの死体からは白緑の人魂のようなものが浮かび上がり、それが全てマルコヴァスの口の中に吸い込まれていく。

「おお! 肥え太ったイグアルの豚、寒い海の丸太の如く太った魚、油の塊のごとき鱒、そのようなものに並ぶ、これほどに邪悪に太った人間の魂を集められるとは!」

 これで左側の軍勢も問題は無い。ルインは中央を担当したバルドスタ兵たちの様手を一瞬見た。

「撃てィ!」

 隊長の号令とともに、中央のバルドスタ兵たちは弾丸と火薬が分離している元込め式の長銃を交代で素早く撃ち、さらに携行砲けいこうほういしゆみも交えてウリス人たちを全く寄せ付けていなかった。理解不能な状況でも士気高く対応しているさまは、おそらく王族への忠誠のなせる業だろう。

「良いな!」

 ウリス人たちもさすがにこの状況でも士気高くというわけにはいかず、バルドスタ兵たちの弩と銃の連射と、大狼と化して暴れるミュール、そして謎の骸骨に魂を奪われるという状況に、その軍勢は浮足立ち始めた。

「どうした? 勢子せこをやめたのか?」

 しかし、霧の彼方から叱責しっせきとも怒声どせいともつかない叫び声がし、何か硬いものが石畳の上を転がる音が複数響いてきた。マルコヴァスがルインに向き直る。

「ダークスレイヤーよ、邪悪な転生者どもだ。下層の知性低い地獄の者どもとの契約者であろう」

 マルコヴァスが動きを止め、心にも直接響く声でルインに注意を呼び掛ける。

「ダークスレイヤー? おれの事か?」

 懐かしくもわずかに忌まわしさを感じさせるその呼び名に、ルインは聞き返す。

「ほう、どこの誰がやったかは知らぬが、流石にあれほどの女人に囲まれると、貴公もこの呼び名を忘れるか……骨抜きにされるでないぞ?」

 マルコヴァスがかかかと笑った。

「骨のある男の忠告、肝に銘じておこう」

「軽口は変わらぬな」

 やや皮肉の感じられる親し気な言葉とともに、マルコヴァスは骨の掌をバルドスタ兵たちに向けた。バルドスタ兵たちを包むように円柱状のやや黄色味を帯びた光の柱が立ち上り、独特な言語めいた印章いんしょうが複数、その光の中に浮き上がる。直後、霧の中から投げ槍が数本飛んできたが、それはこの円柱状の光に阻まれ、消えた。

──来たぞ!

 オーレイルの警告の直後、霧の彼方から二頭立ての二輪の戦車を駆る屈強な髑髏どくろの騎士たちが六名現れた。

「何だ? こいつらは見られる姿をしているな」

「地獄界の契約者どもの感性であろう」

「ルイン! こっちは二人、引き受けるぞ!」

 楽し気に息を弾ませているミュール。大狼から再び人間の姿に戻っているが、裸ではなかった。

「わかった! うん? 裸はやめたのか?」

「噛みつくぞ? 夢魔の嬢ちゃんに一瞬で服着れる術式を教えられたんだよ! ほら来たぞ!」

 ミュールは鎖の長い明星槌を手に、戦車の騎士二人に向かう。

「王、二人頼めるかな?」

「任せておくがいい」

 マルコヴァスは既に、自分の周囲に白く力に溢れた光球を数個浮かべている。

「待て眠り人、私も加勢するぞ!」

 絵画聖堂から出て来た豹人ひょうじんの女、クロスが加わる。

「よし、なら共に戦うか!」

「私は一人受け持つぞ! 武力を示す! 誰にも私を可愛いなどと言わせない!」

 クロスは明らかに苛立っている。

「軽口にそこまで喰いつくなよ」

「畜生見ていろ! 私が決して可愛い女ではないという事を見せつけてやる! 我が炎の双剣でな!」

「可愛いのがそんなに駄目なものか?」

 ルインの独り言はクロスの耳に届かなかったか、あるいは聞こえないふりをしていた。

 クロスは少しずれた闘志の燃やし方をして、護拳ごけんから柄尻つかじりまで全てが刃になったどぎつい小剣を両手に抜き、何らかの呪文を唱えて構えた。小剣の刃の先から幻影のようにかすむ赤熱した刃が大きく伸展する。

「ゆくぞ、我が双剣デュラス・バルカよ! そして来い、我が友炎豹えんひょうユゼルよ!」

 燃える炎の大剣の二刀流となったクロスは、その剣閃で空中に獣のあぎとのような印章を刻み、まるで火の輪をくぐるように炎の豹が飛び出してくる。炎の豹は獰猛に伸びをすると、迫って来る騎士をみとめ、流れる炎のように襲い掛かった。

「おれもやるか」

 オーレイルを抜き『殲滅の黒刃』の型に変えたルインは、さらに散弾銃を左手に最左翼の騎士に向かった。他の騎士と違い二本の角が兜についているその騎士は、おそらくもっとも強い騎士に思われた。何らかの罠を経て、力あるもの同士の激しい戦いが始まろうとしていた。

──ウリス人たちは対象を数多く残虐に殺すことで自分たちの崇める地獄の神の加護が増し、英雄に近づくという信仰を持っているとの説が有力だが、近年では、彼らが自分たちより知性ある人種に対して軒並み憎悪を燃やしていたという説もある。

──タイバス・ガウルガス著『ウリス人に関する考察』より。

first draft:2020.06.22

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