ウロンダリアの人々、存在
蟲の賢者ウルボルスト
無限世界の戦火を逃れてウロンダリアに隠れ住むという『叛逆の十賢者』の一人。異様な風体をしているが、そんな姿を愛くるしいと言うセアに困惑している。ウル・インテスに新たな月を呼ぶ作業で無数の計算を行い、もっとも負担の少ない軌道を割り出した。
双子の侏儒の賢者、インスミラとインスミル
リンス族という賢い侏儒で、双子の兄妹だが一つの肉体を共有していると伝わる。三章の幕間において、英雄オーランドと共に外の世界からの避難民を救援に行くシーンがある。無限世界原器の一つ『真規円の両脚器』を所有しており、異なる二つの領域を自在につなげる力を持つ。
武王ガイゼリック
ルインの持つ武器『オーレイル』のかつての所有者。古龍を模した重厚な鎧を着て、『鋼雷のウルドニクスの斧槍』を揮う豪快な武人。星の海を旅できる戦艦『シスラス』に乗り、オーランドと大賢者の避難民救援の助っ人に駆け付けた。
マスティガ・リース
序章の書物からその名のある、淡水海で消息を絶ったとされるウロンダリアの伝説的な鑑定士。実は遭難の際に人魚たちに救われ、時の曖昧な『海冥宮イース』にて、現在も膨大な宝物の鑑定を続けている。孫娘に似た助手の人魚フィニルは弟子。
『泪の歌姫』人魚姫オルセラ
大変な『人魚の美声』を持つ人魚の女神。かつて『蒼い城』にてダークスレイヤーの為に集められた秘神の一柱。難解で美しい言葉と歌を扱うが、その心が理解出来たのはダークスレイヤーだけだと伝わっている。足のある人の姿もとれるがよく転んでしまう。
その涙は真珠で、大変に価値がある。
『星喚び』のアムニステラ
ウロンダリアの星々の運行などを司るやや位の高い女神。『月を喚ぶ』のエピソードにおいて、月がなくなったウル・インテスに新たな月を引っ張って来る作業を行った。星空そのもののように巨大に拡散して空間と重なり、星々に意図的な力を働かせて動かせる権能を持つ。
ネイ・イズニース
本名はファル・アリスナレ。闇の古き民たちの放浪の神イズニースの使徒とされ、この名前は『イズニースにあらず (それだけイズニースに近い意志を持っている)』という意味。ウロンダリアの貴族の悪趣味、愛玩用に作り替えられた種族『真珠のエルフ』の女性で、大財閥アステフェリオンから脱走し、身に着けた上位古代語の力で使徒となり、暗殺結社『黒い花』を率いるまでになった女性。
猛禽のような金色の瞳に明るい褐色の肌、白い髪のその美貌は『ウロンダリアの真珠』と謳われるほど。本人は冗談を一切言わないと言ってはばからないが、その言葉は皮肉や諧謔に満ちている。
コーデル
ネイの付き人であり『真珠のエルフ』の『女の子としてありたい男の子』の美少年。束ねた長い銀髪が美しく、女物の薄い服を好んで着ている。三章では怪我をしたシェアを手当てしたり、ネイのきつい冗談にしばしば突っ込んだりしている。
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