NOVEL

『ダークスレイヤーの帰還』

涙の、甘き海

涙の、甘き海──人魚の真なる涙は真珠。百年に一度、哀しみは真珠として零こぼれ、そして彼女たちは哀しみを忘れる。 既に呼び名さえ混沌カオスに穢けがされて失われた海。混沌カオスの瘴気しょうきを吹き出す不気味な腫瘍しゅようが火山のように深い海のい...
『ダークスレイヤーの帰還』

バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編

バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編 昼過ぎに集落に戻った旅巫女たびみこは、人々が旅巫女の帰還や無事に驚いている事にはあまり取り合わず、吸血鬼の領主の通り道に並木道がないか、また弓を貸してくれる者がいないかと尋たずねた。...
『ダークスレイヤーの帰還』

バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・前編

バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・前編──敗れ落ちぶれたバルコダの騎士たちは、羊の如く我らを追い。──サドニのバルコダ地方の古い民謡より。 騎馬民族を祖そとする神聖エンデール帝国の属国の一つ、山間の小国サドニの北方、山と森...
『ダークスレイヤーの帰還』

第四章・狼の魔女と黒き国、そして狩る者たち(現在執筆中)

第四章・狼の魔女と黒き国、そして狩る者たち(現在執筆中)第一話 予感・託されて現れた『二つの世界樹の都』。しかし『時の終わり』の予感が語られる。第二話 再会そして・機織りと運命を司る女神バゼリナは、彼の近くに他の女神も既にいる可能性を語る。...
『ダークスレイヤーの帰還』

第三章・緑肌の娘と、不帰の地

第三章・緑肌の娘と、不帰の地第一話 緑肌の娘と、狼の魔女・次の物語の始まりは緑肌の亜人の娘と、狼の魔女の話。第二話 眠れぬ夜の密談・影人の皇女クロウディアの見る夢と、その秘められた理由について。第三話 ギゼとシトラ・穏やかな夜に入った知らせ...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二章・落日の瞳と眠り人

第二章・落日の瞳と眠り人第一話 暗い瞳のベネリス ※挿絵有り・工人の都市国家の騒乱が終わるころ、魔の都ではやんごとなくも剣呑な女の不穏な物語が始まろうとしていた。第二話 戻り来る眠り女たち ※挿絵有り・『暗い瞳のベネリス』の非常に厄介な依頼...
『ダークスレイヤーの帰還』

第一章・銃と眠り人

第一章・銃と眠り人オープニング・白い竜は神聖乙女イス・ファルタを乗せて白い竜は神聖乙女を乗せて・ウロンダリアはいかなる世界なのか? ここからがこの地の物語の始まり。
『ダークスレイヤーの帰還』

第零章 黒曜石の都と、眠り人の目覚め

プロローグ・時の断片プロローグ1・最後の眠り人プロローグ2・少年はその本を読む『ダークスレイヤーの帰還』第零章 黒曜石の都と、眠り人の目覚め
NOVEL

無限世界・過去の伝説編

名を消されし者・男はなぜ大罪を犯したとされ、名前まで消されたのか?不機嫌なセアは、嵐と花の宮殿に・夢幻時イノラのとある領域にたたずむのは、不機嫌な美女。永劫回帰獄ネザーメアの戦士・男の過去と女たちの陰謀を除けば、これは全ての始まりとなる出来...
CHARACTER

不機嫌なセア

無限世界で二番目に美しい存在とされており、どこか不機嫌そうでありながらその不機嫌を払いたいと誰もが思いたくなる魅力を持つ聴色ゆるしいろ(※桃色じみた色)の髪をした女性で、無限世界イスターナルの至美の女性リリスの最も重要な娘であり、次の世界の...