『ダークスレイヤーの帰還』 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編 昼過ぎに集落に戻った旅巫女たびみこは、人々が旅巫女の帰還や無事に驚いている事にはあまり取り合わず、吸血鬼の領主の通り道に並木道がないか、また弓を貸してくれる者がいないかと尋たずねた... 2024.08.29 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL短編小説
NOVEL 吸血鬼の都アンシルヴァル・後編 吸血鬼の都アンシルヴァル・後編 『銀の指のダリヤ』の戦技せんぎはホールの天井に隠されていたと思われる、無数の球体関節きゅうたいかんせつの人形たちを呼びだした。道化のようなもの、すらりとした少女のようなもの、騎士のようなもの、太った巨人のよ... 2024.10.29 NOVEL
『ダークスレイヤーの帰還』 吸血鬼の都アンシルヴァル・前編 吸血鬼の都アンシルヴァル・前編 ──これは、眠り人ルインが目覚める少し前の話。 ウロンダリアは黒曜石こくようせきの都オブスグンド。その大城壁の西の櫓やぐら、眠り人の寝所。 「チェルシーさん、眠り人様は今日もお目覚めには?」 暗い茜色あか... 2024.10.23 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL
NOVEL 氷の碧、炎の黒 氷の碧、炎の黒 ※『雪の白、血の紅』のエピソードの続きとなります。 ──私もまた、色の無い花でいい。 無限世界イスターナルの外周を囲む冷たい終焉しゅうえんの領域、氷獄クエリス。 再び長い年月が流れていた。かつてサリヤと呼ばれ、その後氷の... 2024.10.17 NOVEL
NOVEL 雪の白、血の紅 雪の白、血の紅 ──世界は愛に溢れているけれど、人の心には愛がない。私の心にも。──冷たいディレニスの碑文より。 無限世界イスターナルの辺境、冷たいディレニスという世界。 黄金の鎧よろいを着こんだ主神にして王、戦神せんしんコルベックは、... 2024.10.09 NOVEL
『ダークスレイヤーの帰還』 落花流水、泥沼蓮華 落花流水らっかりゅうすい、泥沼蓮華でいしょうれんか 魔の国キルシェイドの黒曜石の都オブスグンド、ある夜の西の櫓やぐら。 金庫室で帳簿ちょうぼの管理をしていたチェルシー、アゼリア、シェアの三人は、今月の寄贈金きぞうきんの収益、支出のまとめ... 2024.09.24 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL
NOVEL 語る言葉は詩のように 【はじめに】 ウロンダリアの伝説の武人にしてシスラ共和国建国の父、武王ガイゼリックと『美しい人』セシレの出会いの物語のひとつです。 『武王ガイゼリックと美しい人セシレ』、『剣王ドランと賢妻ユリア』、ウロンダリアでしばしば語り継がれている... 2024.02.03 NOVEL